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2008.6.1 SANOMAGIC Wooden Bicycle
とうとう自転車2号機の製作が始まりました。フレームは一部中空で、全体が緩やかなＳ字に波打つ曲線状。力の伝達を最適化するため。総重量8kgを目指し、1号機で培ったノウハウを全て注入。性能は格段に向上とのこと。自転車の世界史に新たな１頁か。今後の進展をお見逃し無く！。済みませんその割に更新が遅くて。
これが2号機フレーム。手前が上側（トップチューブ＋シートステー）、奥が下側（ダウンチューブ＋チェーンステー）。全てが曲線状になった。1号機はこうでしたね。
手前の左半分が中空。積層体を二つ割りにし、中を削りだして接合した。壁の厚さは6ｍｍ。
フレームの軽さに驚く。末四郎が説明するMOVIEをご覧あれ。
ヘッドチューブの組み立てMOVIE。小畑があほな質問をしていてお恥ずかしい。
ヘッドチューブの片割れ部材。末四郎が飛び乗ってもびくともしない。本気で踏みつけてます。
ヘッドチューブの片割れ部材。もちろん、マホガニー積層体。半円状に切断してフレーム材に接合します。
2号機のフロントフォーク。上端部を1号機よりも頑丈にした。前輪の支持強度をより高めるため、ここも緩やかなＳ字状になっている。
2号機は2台作成。一台（2A機）はこれでシートポスト上下可能。もう一台（2B機）はシートポスト固定で総マホガニー。マホガニー部分も中空。
2号機のフロントフォーク。車体前後方向の厚みを1号機よりも大きくした。また、前輪ハブを支える下端部を前輪支持強度を高めるために後方へ若干屈折させた。
2B機はシートポスト固定で総マホガニー。シートチューブは中空。驚くほど軽い。皆さんも持ち上げたら驚きます。
2B機のシートチューブの下端。よーく積層構造をごらんあれ。
鹿の角を思わせるフレーム材。木であるからこそ可能な造形。
強度に寄与しない部分は全て肉抜きした。フレームからの排水も考慮した。
ペダルから後輪まで流れるように力を伝達できる曲線形状を実現。
動物の背骨を思わせる断面形状。木材強度を考慮すると必然的にこうなるらしい。
2号機のサドル。2Aも2Bもこの点は同じ。5/100mmのマホガニー薄板を4枚、7/100mmのマホガニー薄板を4枚、交互に計8枚積層して形成されている。ぶらりの取材班は「そんなに正確な訳がない」と言って電子ノギスで測定し、その通りの測定結果にとても驚いたという。
これらがヘッドチューブになる。2号機のヘッド周りは、1号機と大きく異なるらしい。
2号機のうち2A機は総シマノデュラエース、2B機は総カンパニョーロレコードとのこと。凄い自転車が2台できます。
2A機のシマノデュラエース部品。
水牛の角のようなハンドル。総マホガニー積層体。中空ではありません。
末四郎もこのハンドルだけは「本当に辛い」というほど、製作に手間がかかる。
一見重そうですが、アルミハンドルと同程度の重量。マホガニーはつくづく不思議な素材。
どちらかが2Aでどちらかが2B。2台ともオーナーが決まっています。
オーナー体格に合わせて形状と寸法が若干異なっているとのこと。
写真を撮るときには必ず真鍮部品を磨きます。船と一緒ですな。これは1号機。
1号機も進化し、リムが新しくなった。どこが変わったか分かりますか。以前の姿はこちら。
リムの径方向への厚みを増して強度を高め、スポークを24本へ減らした。スポークを減らした分、軽量化も図れた。
軸方向への幅は以前と同じ。
リムはほぼこれで改良し尽くしたとのこと。
通勤自転車にも同じ改良リムを装着し、毎日走行中。リムについての問題点はほぼなくなったという。
1号機はこれで完成とし、次は2号機に傾注する。
でも...ディスプレースタンドは欲しいですね。
この1号機を大幅改良すると、どうなるんだろう。
舞の海さんも軽い軽いといってましたね。
末四郎が2号機の設計思想を説明するMOVIE
1号機の改良前輪はタイヤ付きで850ｇでした。軽いですな〜。MOVIE
タイヤを外すと620gでした。持つと誰でも驚きますよ。
ほらね。
フレーム用の予備積層体。
予備積層体の積層構造はこうなっている。
1号機と2号機のフロントフォークを比較。2号機の方が上端が厚く、下端はＳ字状にカーブしてます。
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