2021年11月13日、SANOMAGICで初めてのランドナーが試運転に入りました。
現在は調整中ということですな。
完全な完成は、12月か１月になるとのことです。
初めての旅用自転車、このランドナーでオーナーはどちらへ旅するのでしょう。
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ランドナーとは、フランス発祥の旅用自転車。
ダイヤモンドフレーム、ドロップハンドル、荷物キャリア、マッドガードを備え、
日帰りから二三泊の旅行に用いられる、というのが一般的な要件のようだ。
要するに荷物を積んで、雨の中さえも、長距離走れる自転車ということですね。
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これは、マッドガードを支えるステーです。
左はマホガニー積層体を成形するための型板、
右は、成形された直後のマッドガードステー。
一見、細くて頼りなげに見えますが、
細くたって、SANOMAGICのマホガニー積層体です。
大変な強度を持っています。
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両端にはジュラルミン製のロッドが取り付けられ、フレームエンドに固定されます。
中央には、U字型のジュラルミン金具が取り付けられ、マッドガードを支えます。
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末四郎の自作でしょう。また、ジュラルミンのブロックを削ったのではないかな。
この金具一つにも、大変な労力がかかっています。(-_-;)
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サドルの下に、サドルバックを吊り下げるスペースが考慮されている。
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旅が楽しくなりそうだね！
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軽量化のために、中空加工がされています。
３０枚以上のマホガニー薄板が積層されていて、
信じがたい軽さと強度を生み出しています。
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見たことのないカンチブレーキがついています。
なんだこれ？
調べてみたら、フランス マファック社のセンタープルブレーキ「MAFAC REICER」らしい。
マファック社は1947年から1980年後半まで存続し、
伝説的なブレーキパーツを製造していたらしいです。
とすると、少なくても４０年前の部品ということになりますね！
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オーナーは相当、ランドナーの歴史に詳しい方と見ました。
ご自宅には、たくさんの高価な旧式自転車があるのではないかな。
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本機において、末四郎が最も試行錯誤したところと思われます。
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強度と軽量化の両立に末四郎は腐心したことでしょう。
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あれ、ハブも特殊なものが使われているぞ。
これも旧フランス系の部品ではないかな。型番がわからないけど。
しかも、スポークの組み方が変わっている。
これ何という組み方だろう。
オーナーのこだわりですかね。
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そういえば、クランクやチェーンリング、リアディレーラーもそれらしいぞ。
私は詳しくないけれど、古い部品が非常に高価に取引されているらしいです。
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大変な自転車が誕生したのかもしれない。
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海原のヨットに白い帆を張ったようだ。
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マッドガードと、タイヤとの隙間の小ささに末四郎の美学が見えます。
この隙間をここまで均一にするのは、大変な加工だろうなあ。
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黒いタイヤを隠し、さらに赤い印象が強くなりました。
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枯れた色の帆布でできたサドルバッグも、オーナーの好みでしょうね。
色が素敵だ。旅に出たくなります。
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来年はオーナーと旅にでて、
雨や風にさらされることでしょう。
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ひょっとするとこれも旧フランス系パーツかな。
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SANOMAGIC初のランドナー。しかも、旧フランスパーツ使用。
どのようなモンスターが生まれますか。
完全な完成はもうしばらくお待ちを。
次回を乞うご期待。
Lineup of Wooden Ships designed and manufactured by Sueshiro SANO