2022年9月から12月にかけて、マホガニーバイク35号機を制作し,
2022年12月４日に無事にオーナーへお渡しすることができました。
その後編です。

マホガニーバイク35号機は、前輪にマホガニーバトンホイールを装着し、
リムハイトは前後とも32mmです。
ペダル抜きの状態で、重量は8.68kgでした。

末四郎がマホガニー材に命を吹き込む過程を、
前編と併せてごらんください。

ジュラルミンブロックをヤスリで削って、
紙やすりで丹念に磨いて
ピカピカのオリジナル金具を一つずつ作る。
フレームにワイヤー金具を固定する。

フロントハブの組み立て。
ハブを支持する円筒部もマホガニー積層体で形成されている。

マホガニーエアロスポークのパーツ。
この一つずつが厚さ３ｍｍほどのマホガニー積層体である。

両端をマホガニー材で塞いで、中空のエアロスポークが４本できあがる。

４本のマホガニーエアロスポークを直交させて組み立て、
中央に円形の穴を開けて、マホガニー円筒部を接合する。
強度が求められるため細心の注意を払う。

フロントホイールの完成。
これから２０回ほどのオランダニスの塗装を行う。
ブレーキシューとの摩擦に耐えるホイールがこうしてできあがる。

マホガニーフレームにマホガニーホイールを組み付ける。

こちらは、マホガニーリアホイール
リアは金属スポークを使用する。

マホガニーバイク３５号機が完成！

フロントのマホガニーエアロスポークが精悍。

コンポーネントは、勿論、カンパニョーロスーパーレコード。

スーパーレコードのスプロケットは美しいねえ。

マホガニーサドルを後方から見る。
これからオーナーを数十年支えます。

スーパーレコードのブレーキ

35号機は、ペダル抜きで、8.680kgでした。
要所要所の中空加工により、ここまで軽くなります。

前輪をマホガニーエアロホイールから、通常のマホガニーホイールに変更すると、8.255kgでした。
エアロホイールは若干重いですが、ヒルクライムで速度が出ると評判です。

2022年11月17日に末四郎がテストを開始し、フレームが硬くアシストが少ないため、一度、ステーを4本削っています。
これは削ったときの写真。以後は大変快調とのことです。
オーナーがフレームに慣れたら、もう一度削るとフレームアシスト効果が最高になるとのことです。

３５号機のテストは、233kmに及びました。
必ず200km以上は末四郎が走って、安全性と走行性能を確認しています。

見晴台からの眺め。
これからは、オーナーが一緒に、様々な峠の光景を見ていくことでしょう。

今後のマホガニーバイクのために、
マホガニーキャップもいろいろ制作しました。
上段は、フレンチバルブ用。
下段は、ワイヤーの末端用。
末端にも凝っております。

雪をかぶった浅間山を望む。
空気も凜と冴え、軽井沢ももうすぐスキーシーズンです。

テストライドで２３３km走った証拠。

マホガニーバイク35号機が完成した。

2022年12月4日に納品完了し、
今は、オーナーと毎日走っています。
いつまでも輝き続け、オーナーとともに幸せに暮らせよ。

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