2023年1月上旬から2月にかけて、
8cmフルレンジ曲面型三脚付きマホガニースピーカーNo.4を制作しました。
曲面である側板を従来よりも薄くしたことにより、
さらに音質が向上したとのことです。
一度聞いてみたかったですな。

2023年１月11日、今回のスピーカー制作に使われるマホガニー材を切り出した。
比較的に小型のスピーカーでもこれだけのマホガニー材を消費する。

厚いマホガニー材からは三脚のベース板を6枚切り出す。

厚さ３cmほどのフロントパネルの両側に、マホガニー積層体の側板を取り付ける。
曲面となる側板に特徴があります。

今回、末四郎は確信を持って、側板を１mm薄くして5mmにした。
その結果、両側板からの響きが増し、素晴らしい音がでたという。

三脚の中心に設けられるサイレンサーとしての円柱部。

三脚のベース版を組み立てる。

サイレンサーとしての円柱部のニス塗装。
ニスはもちろん、オランダ製船舶ニスです。

パーツが揃ってきた。

三脚のベース板を山形に削る。

エンクロージャーの塗装。
途中で研ぎ直しながら、20回近くニス塗りを繰り返します。

美しい艶がでました。
美しいだけでなく、このニスの塗膜は非常に丈夫です。何せ、船舶用ですから。

三脚のベース板も綺麗に塗られた。

2023年2月9日、すべてを組み上げて8cmフルレンジ曲面型三脚付きマホガニースピーカーが完成した。

この三脚があるから、エンクロージャーは自由に、伸び伸びと歌うことができる。

曲面をなすマホガニー積層板は、高い剛性を持ちながら、
斜め後方へ音を放射し、豊かな音場を作るのです。

銃のサイレンサーにも似た構造で、
マホガニー積層体の脚を伝わる振動を相殺する。

SANOMAGICマホガニースピーカーには一台ずつ、番号が入ります。
もう97台も作ったんですねえ。
カタログはこちらです。
♪マホガニースピーカーカタログ♪

末四郎からのメール：「今回のスピーカーは両サイドの共鳴板を6mmから5mm にしてみました。
前回のスピーカーで結果が良かったのでこちらも１mm薄くしてみました。
その効果はかなり大きく、音の拡がりがよくなり、以前よりさらに大きなパワーをかけることもできます。
１mm薄くする事でエンクロージャーが柔らかくなり、ユニットへの負担も減ったように思います。
今回作った８cmフルレンジは、本当にびっくりするほどのものでした。」

いやあ、聞いてみたかったですな。
次回は、4月納品の野田チーム最後のマホガニーバイク36号機の報告をします。
お楽しみに！

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